5月17日に開幕する世界パラ陸上競技選手権大会の20日前に当たる27日、神戸市内でPRイベントがあった。日本代表選手らが登場し、子どもたちとのメダルリレーやパラスポーツ体験などを通して、東アジア初開催となる大会への来場や応援を呼びかけた。

 大会は5月25日まで、同市須磨区のユニバー記念競技場で開かれる。約100カ国・地域の約1300人が出場を予定する。

 イベントは中央区の旧居留地、メリケンパーク、元町商店街で実施した。旧居留地では、北京五輪銀メダリストの朝原宣治さん、パラ陸上に日本代表として出場する岡野華子選手(1500メートル)、白砂匠庸選手(やり投げ)らが参加し、金メダルのレプリカを使って子どもたちとリレーをした。競技用車いすややり投げの体験会もあり、子どもたちは楽しそうに体を動かしていた。

 来場した児童(8)=尼崎市=と別の児童(7)=神戸市中央区=は「車いすレーサーが楽しみ。大会を見に行きたい」と笑顔だった。

 メリケンパークでは大会スポンサー川崎重工業主催のボッチャ体験会が実施され、元町商店街ではキャラバン隊がパレードした。(長沢伸一)