約2千もの食器の活用に中学生が一役買いました。

東彼・波佐見町で29日から開かれている「波佐見陶器まつり」で生徒たちが給食に使っていた特製の食器を無料配布しました。

呼びかけ
「波佐見中のSDGsプロジェクトです。波佐見町で使われなくなった給食食器を無料配布しています」

生徒が配っているのは町内の小中学校で使われていた波佐見焼の給食用食器です。

「ワレニッカ」という一般的な陶磁器と比べて、約3倍の強度を持ち、割れにくいという食器です。

約3年ごとにデザインが一新されるため、役目を終えた食器の扱いが課題でした。

波佐見中学校3年 給食委員長 盛 円香さん
「給食センターに(食器が)沢山余っているということだったので、それはもったいない!と」「陶器市のときに無料配布をしようと」

波佐見中学校のSDGs活動の一環として、生徒たちは町内の一大イベント、陶器まつりに向けて準備をしてきました。

受け取った人(北九州から)
「不用品をなくすために協力できればと」「素晴らしい取り組みだと思う」

受け取った人(長与町から)
「かわいい食器で割れにくいと言われたので、無料でいただいて申し訳ないけど」「サラダを入れたりスープを入れられるお皿だったので使わせていただこうと」

生徒たちは県の内外から訪れた人たちに取り組みや食器について説明しながら、一人ひとりに器を手渡しました。

3年 生徒会 岡村琳華さん
「自分たちが日頃から使っている食器が皆さんにも使ってもらえるので、とてもうれしい」

給食委員長 盛 円香さん
「波佐見焼がこういった取り組みで、もっと全国に広まっていったら嬉しい」

無料配布は2日まで行われる予定です。