バスケットボール日本代表の馬場雄大選手が長崎ヴェルカでの1年を終えて会見を開きました。

充実感の一方、「何より心残り」と語った悔しさとは。

馬場雄大 選手
「技術面はもちろん精神的にシーズン中盤にかけ、どんどん責任と自覚が芽生えたというか」「個人の成長というところでは1歩前進することができたかなと思っています」

馬場選手は2023年秋、本場アメリカのNBAやパリオリンピックを見据え、世界レベルのトレーナーがいて、日本代表と同じ戦術を採用するヴェルカに加入し、今季、自己最多となる平均14.2得点を挙げました。(平均4.2リバウンド、3.6アシスト)

馬場雄大 選手
「“何より心残り”というのがチームを勝たせてあげられなかった、そこはエースの責任が大きいと思う。1番ボールを持っている分、30勝できる力はあると思っていますし、それがチームとしてなかなか働かなかったからこそ、到達できなかったところがある」

KTN記者
「パリオリンピックでは長崎ヴェルカで得たもの、長崎で得た経験をどのように発揮したいとお考えですか」

馬場雄大 選手
「ハンドリングで(ボールを持ったとき)相手を翻弄しながら、能力に頼らずにリズムを崩さずに状況判断ができるようになったと思う」「相手関係なく自分の問題だと思ったので、パリオリンピックにつながる成長だと思った」「1日も無駄にする時間がなかった。この1シーズン費やした時間、成長してきたことをすべてパリ五輪にぶつけたいと思っていますし」

11日に行われたファン向けのイベントでは、馬場選手はプレー同様、「盛り上げ役」として会場を沸かせ、リラックスした表情も見せていました。

馬場選手は長崎で磨いた技術や責任感を武器に、パリ大会での活躍を誓います。

長崎ヴェルカは13日に、2年間チームを指揮した前田健滋朗ヘッドコーチの今季限りの退任のほか、チャン・ミンクク選手、ディクソンジュニアタリキ選手、野口大介選手、榎田拓真選手の自由交渉リスト入りも発表しています。