3月30日(土)から梅田芸術劇場メインホールで開幕したミュージカル『ボディガード』。その初日に取材会が開かれ、新妻聖子、May J.、大谷亮平、内場勝則が登壇し、開幕直前の意気込みを語ったほか、“大阪府広報担当副知事”のもずやんが駆けつけ、取材会を大いに盛り上げた。

1992年にケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン主演で、世界中で大ヒットを遂げた映画『ボディガード』。そのミュージカル版となる本作はイギリスで誕生し、英国「ローレンス・オリヴィエ賞」で、最優秀作品賞を含む4部門にノミネート。以降、世界中で上演される人気公演となった。2020年に予定されていた日本キャスト版初演はコロナ禍の影響によりほとんどの公演回が中止に。その2年後の2022年に大阪・東京で念願の再演が叶い、大好評のうちに閉幕。そして2024年、3度目の上演となり、東京・山形公演は大好評のうちに閉幕。そして、ついに最後の地である大阪に上陸。新妻とMay J.は映画でホイットニー・ヒューストンが演じた人気絶頂のポップシンガー・レイチェルを、大谷は映画でケビン・コスナーが演じたボディガードのフランク・ファーマーを、そして内場はレイチェルを見守るマネージャーのビル・デヴァニーを演じる。

ミュージカル『ボディガード』は2月に東京で開幕、その次に初の公演地となる山形で上演された。2都市での上演を終え、その盛りあがりについて新妻は「盛り上がっていましたよ〜!東京でも盛り上がっていましたし、先日2日間だけお邪魔した山形は『ここはNYのブロードウェイ?』ってぐらい盛りあがりましたよ(笑)間違いなく大阪のお客様は山形を超えてくると確信していますので、楽しみです!」と大阪公演の盛りあがりに期待を寄せた。
大阪・吹田出身の大谷は、地元での上演について「地元ということで、自然と感情が高ぶる気はしています。22年の再演時にはまだコロナ禍ということもあり、マスクをしていて声もだせない、笑いにくい雰囲気があったと思いますが、今回東京・山形と公演をしてきて、お客さんからの反応が自然と出てくるのを目の当たりにしました。その反応を感じながら演じられる、高ぶった状態のキャストたちを楽しんでほしいです」と見どころも交えながらコメント。

2020年の初演、2022年の再演、そして今年で3度目の上演となる本作。再再演となる今回、“パワーアップしたところ”について聞かれると、新妻は「再再演にしてキャストの平均年齢が一番若いのではないか、というぐらいアンサンブルメンバーに若い新たな才能がたくさん入ってきました。今回はアンサンブルのパワーがすごいと言われます!この作品はショーのシーンがにぎやかでゴージャス。そこが確実にパワーアップしています。最高のショーをお見せできるのではないかと思います!」と自信を見せた。
続けてMay J.は「昨年、出産し母親になりましたので、母親かつアーティストでもあるレイチェルの苦悩や息子を守りたいという気持ちが自然と湧いてくるようになりました。あと、私はこのカンパニーに参加して2回目ですが、キャスト同士の絆が深まっていると思います。大谷さんとは言葉がなくても通じ合うものを感じるようになりました」と驚きの“パワーアップ”を報告すると、大谷は「May J.さんは2回目からの合流で、遠慮しているところもあったのかなと思うのですが、今回はやりたい芝居について細部まで自発的に言ってくれるようになって、一緒にやっていてすごく楽しくて。『あっ、こういう芝居をしたかったんだ』と分かることが多くなったので、本番中でもMay J.さんの思いをキャッチしながら芝居ができています」と答えた。
普段は吉本新喜劇座員として活躍する内場にとって、今作は初挑戦となるミュージカル作品。「前回はコロナ禍でしたので、何とか最後まで走り切ろうという意気込みで参加させていただきました。今回は気持ちに少し余裕が出てきたんですけど、稽古が始まって、こんなに覚えていないものかと…(笑)本当に、本当に少しだけ余裕が出てきたので、今回はお客さんに喜んでもらおうという気持ちで臨めています。大谷さんは僕が芝居で危ないときにニヤッと笑うんですよね。それに釣られてこっちも焦るんですけど…(笑)ニヤッとさせないように頑張ります!」と意気込むと、大谷が「名前間違いがあるので…」と指摘し、内場が「まあ、こんな小競り合いも楽しんでもらえたら…」と仲のよさを感じさせる掛け合いを見せた。


会見の中盤、スペシャルゲストとして“大阪府広報担当副知事”もずやんが劇中歌『I Will Always Love You』『I Wanna Dance With Somebody』の2曲が流れる中、軽快なステップを踏み登場。大阪らしいド派手な登場で会場を沸かせた。現在、ミュージカル『ボディガード』は大阪公演では大阪府とタイアップしたポスターを府内に掲出中。もずやんの部下である、“おにいやん”からその取り組みについてPRされると、何やらもずやんがおにいやんに耳打ち。おにいやんが「『大阪府民を守るボディ“バード”としていっ“ちょう”けんめい仕事しています!』とのことです」と代弁すると会場は笑いにつつまれた。

最後に、大阪公演を楽しみにしているお客さんへ向けてメッセージを求められると、内場は「大阪が最後の公演地だと思うとさみしいですが、今まで以上に盛り上げたいと思います!チームワークを見てください!」とアピール、続けて大谷は「演じている側が楽しまないとお客さんへは楽しさが伝わらないと思いますので、まずはキャストみんなで思いっきり楽しんで、お客さんと一体になれるようチャレンジしていきたいです」と意気込み、May J.は「前回の大阪公演はお客さんの一体感がすごかった印象で、また皆さんとお会いできるのが楽しみです!できれば年中『ボディガード』をしていたいぐらい、とにかくキャストのみんなが大好きです。残り少ないですけど、楽しみたいです!」と笑顔で語り、最後に新妻が「この作品は2020年に大阪で始まったミュージカルです。大阪のお客さんは楽しむことに貪欲だけど、厳しく観てくれる印象。演じる側として身が引き締まる思いです。最高の思い出をお客さんと作っていきたいと思います!」と締めくくった。


ミュージカル『ボディガード』は4月7日(日)まで梅田芸術劇場メインホールで絶賛上演中。パワーアップした歌とダンスにハラハラドキドキのラブストーリー。年度初めにふさわしい、景気のいいエンターテインメント作品をぜひ劇場で!
そして、4月4日(木)はもずやんが“ボディバード”として劇場内をパトロールする。いっ“ちょう”けんめいお仕事をするもずやんにも注目!

<公演情報>
ミュージカル『ボディガード』大阪公演
4月7日(日)まで梅田芸術劇場・メインホールにて上演
公式サイト:https://www.ktv.jp/event/bodyguard/