マツダは、2023年6月7日から開催される「ルマン24時間レース100周年大会」にて、伝説的なレーシングカー「マツダ787B」でのデモンストレーション走行を行うと発表しました。

伝説的なレーシングカー「マツダ787B」が走行する!

 マツダは、2023年6月7日から6月11日にフランスのルマン・サルトサーキットで開催される「ルマン24時間レース100周年大会(第91回大会)」にて、「マツダ787B」によるデモンストレーション走行を行うと発表しました。
 
 マツダ787Bは、1991年に開催された「第59回ルマン24時間レース」において、日本車として初めて総合優勝を果たした伝説的なレーシングカーです。

 マツダによるルマン24時間レースへの挑戦は、1970年にベルギーのプライベートチームに10Aエンジンを提供したところからスタート。その後、ディーラーチームだったマツダオート東京も1974年と1979年にルマンに挑戦し、予選落ちなど悔しい経験を乗り越え、1981年からは毎年ルマンに挑むこととなりました。

 1983年には、マツダオート東京モータースポーツ課はマツダ傘下のファクトリーチーム「マツダスピード」に発展。

 グループC2時代、3ローターエンジン時代を経て4ローターエンジンを搭載するレースカーとして開発されたマツダ787Bは、車両重量わずか830kgの軽量ボディに最高出力700馬力を発生させる4ローターエンジンを搭載。

 このエンジンは、量産ロータリーエンジン「13B」と同じローター形状をもつローターハウジングを4枚直列に配置したレース用自然吸気エンジンで、とくに高回転域で高いパフォーマンスを発揮。4ローターエンジン特有の甲高いエキゾーストサウンドが特徴です。

 今回のデモンストレーション走行は、大会の主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)からの招待を受けて実現したもので、同レースにおいて29回の出場経験をもつ寺田陽次郎氏の運転により、6月9日と6月10日に実施される予定です。

 マツダ787Bは、6月9日夜にはショートコースでパレード走行を行い、10日のレース本戦前にはトヨタ/TOYOTA GAZOO Racingの歴代優勝車などと共に、サルトサーキットのフルコースを使ったデモンストレーション走行を行ないます。

 加えて、6月30日から7月2日まで行われる「ルマン・クラシック」でも同様にデモンストレーション走行を予定しています。