ダイハツ「アトレー」は車中泊をする中年男性層をターゲットにして開発されたと言いますが、どのようなクルマなのでしょうか。

フラットフロアできる「アトレー」

 ここ数年注目されている「車中泊」。自動車メーカーも車中泊を意識したクルマづくりをしていることも。
 
 なかでもダイハツ「アトレー」は車中泊をする中年男性層をターゲットにして開発されたと言いますが、どのようなクルマなのでしょうか。

 2021年12月に17年ぶりのフルモデルチェンジを遂げて登場した現行アトレー。

 このフルモデルチェンジにより、軽商用車規格に変更したことで、約20年ぶりに商用仕様となるアトレーが復活しました。

 またこのアトレーは、「クルマが新しい居場所になる、マルチに楽しめる軽RV」として登場。

 室内をカフェやオフィス、キャンプ、スタジオなど様々な使い勝手が可能となります。

 とくに、昨今注目されるアウトドアや車中泊などに対するユーザーニーズに応えており、様々な部分で車中泊を意識したつくりがなされています。

 具体的にはサーフボードや汚れたキャンプ用品などを積んでも掃除が楽な「イージーケアマット」の採用。

 あらゆる荷物の固定に便利な「荷室ナット(ユースフルナット)」と「マルチフック」を設定しています。

 また、とくに車中泊を意識した部分としては「ポップアップ機構付リヤガラス」を採用。開発担当者によれば「エンジン停止時でも車内の換気をしたいというニーズに対応した」と話していました。

 そのほかにもボトルホルダーやデッキサイドポケットなどに収納スペースを設けたこと、さらにはラゲージボードの組み合わせによりワーケーション等に最適なスリット付のデッキサイドトリムも備わるなど、車中泊時など車内で過ごす上での快適性を向上させています。

 このような特徴をもつアトレーについて前出の担当者は「近年の車中泊需要や新型コロナ禍でのテレワーク需要などを意識しており、ターゲット層は中年の男性です」と話していました。

 なおアトレーには「デッキバン」も設定されています。

 軽バンのアトレーに荷台がついたタイプにとなり、よりタフな使い勝手に適しています。

 例えば、荷台部分に汚れたキャンプ用品や釣り用具などを入れておくことで車内はきれいな状態を保つことが出来ます。

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 SNSでもアトレーで実際に車中泊を楽しでいる様子を投稿している様子がいくつも伺えます。

 そんなアトレーの価格は、「X(2WD)」の156万2000円から「RS(4WD)」の182万6000円。

 デッキバンのカッ買うはは「2WD(191万4000円)」と「4WD(206万8000円)」です。