人口減少に歯止めがかからない中山間地域について、2024年度最初の高知県の対策本部会議が開かれました。濵田知事は「中山間地域での人口減少対策を先行的・重点的に取り組むべき」と方針を示しました。

県はこれまでの中山間地域対策について「多くの成果が得られた一方で人口減少・少子高齢化に歯止めがかからない」として、今年3月に若者を増やすことを新たに柱に加えた「県中山間地域再興ビジョン」を取りまとめました。22日は2024年度最初の対策本部会議が開かれ、濵田知事は中山間地域での人口減少対策が県全体の人口を増加に転じさせることにつながると述べました。

(濵田省司知事)
「中山間地域において、人口減少は先行して進んでいるので、中山間地域の振興が、人口減少対策の中でも、特に先行的に、重点的に取り組むべき課題と考えている」

再興ビジョンでは34歳以下の若者の人口を10年後、全ての中山間地域の市町村で2022年よりも増加させることなどを目標にしています。今後4年間で移住促進や子育て支援など128のアクションプランを実施していくほか、各市町村の人口減少対策を県が総合的に支援する交付金も2024年度から開始するなど、県全体で本腰を入れて中山間地域の再興に向け取り組んでいく方針です。