全日本空輸は1日、広島空港（広島県三原市）発着の全便を同日から31日まで実質的に二酸化炭素（CO2）排出量ゼロで運航すると発表した。対象は札幌（新千歳）、羽田、那覇を結ぶ計682便。19〜21日に開かれる先進7カ国首脳会議（G7広島サミット）に合わせ、資源開発大手のINPEX（インペックス）、出光興産と協力した。

　ジェット燃料の生産から輸送、消費までのサプライチェーン（供給網）全体で1カ月に排出するCO2は1万トン弱。原油を生産するインペックスと、原油を精製してジェット燃料をつくる出光興産が、これと同量の排出枠を他社から調達し、全日空が購入して相殺する。