三井化学は1日、大阪工場(大阪府高石市)のエチレンプラントの燃料を、メタンから燃焼時に二酸化炭素(CO2)を出さないアンモニアに転換すると発表した。2030年をめどに実施する。化学品の原料も石油由来からバイオマス由来に変える方針で、脱炭素化の取り組みを加速する。

 工場では現在、年間約160万トンのCO2を排出している。石油化学製品の基礎原料であるナフサをエチレンに熱分解する際、工場で使う燃料を全てアンモニアに変えると、年間で約70万トンが削減されるという。

 化学品の原料には、植物油廃棄物で作ったバイオマスナフサなどを採用する。