2022年度の生活保護申請が計24万5686件(速報値)となり、前年度から6.9%増えたことが7日、厚生労働省の統計で分かった。増加は3年連続。新型コロナウイルス禍の長期化や物価高が影響したとみられる。

 厚労省によると、今年3月の生活保護申請は2万4493件で、前年同月と比べ23.7%増えた。比較可能な13年4月以降で過去2番目の伸び率。3カ月連続の増加となった。今年2月も20.5%増で、伸び率が高い状況が続いている。

 担当者は、22年度と今年3月の申請の増加に関し「コロナ禍での経済情勢の動向などが要因だが、特定はできない」と話している。