豊田自動織機は9日、愛知県高浜市で定時株主総会を開いた。大西朗社長は、フォークリフト用エンジンの排出ガス試験不正問題について「深くおわび申し上げる」と述べ、株主に経緯や現状を報告した。

 現在、外部有識者で構成する特別調査委員会の調査が進んでいると説明。会社として顧客や仕入れ先に対応するほか、再発防止に向けて、法令順守を意識した風土や体制の強化などに取り組むとした。

 大西氏は、出席した株主から自身の受け止めを問われ「会社が規制や市場、お客さまに向き合っていく姿勢が少し甘かった。あるいは抜けがあったのではないかと思う」と答えた。