総務省が29日発表した2月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.2ポイント上昇の2.6%で、7カ月ぶりに悪化した。

 厚生労働省が同日発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月を0.01ポイント下回る1.26倍で、3カ月ぶりに低下した。求人の増加を上回る求職の増加となったためで、物価高の影響で年金以外の収入を得ようとする高齢者が増えたことが要因とみられる。

 都道府県別の有効求人倍率は、最も高い福井県が1.77倍。最も低いのは神奈川県の0.90倍だった。