富山湾の春の風物詩ホタルイカ漁が1日、解禁された。富山県滑川市の滑川漁港沖では1月の能登半島地震の影響で海底の形が変わったため定置網の設置が遅れるなどしたが、初日の水揚げ量としては約106キロを記録。記録的不漁だった昨年の59匹(1キロ未満)を大幅に上回った。

 午前4時ごろ、雨が降る中、漁師約50人が6隻の船に乗り込み滑川漁港を出発。沖合約1.5キロで定置網をたぐり寄せると、イワシやサバに交じってホタルイカが時折青白い光を瞬かせ、網の上を跳ねた。

 滑川漁業協同組合の水野豊理事は「地震の影響を心配していたが、初日にしてはいい漁ができた。明日からも期待したい」と話した。