琵琶湖の水を京都に引くため明治時代に築かれた「琵琶湖疏水」で2018年に運航が始まった観光船「びわ湖疏水船」の航路が28日延伸され、記念セレモニーが大津市で開かれた。佐藤健司市長は「疏水船を通じて多くの人に琵琶湖の魅力を味わってもらいたい」と話した。

 観光船は京都市の蹴上と大津市の三井寺付近を春秋限定で約7.8キロを運航していた。大津側の船着き場を琵琶湖に面した大津港へと約1.5キロ伸ばし、28日から一部日程で運航を始めた。従来では味わうことができなかった広大な湖上の景色を楽しめる。

 疏水は1890(明治23)年に完成。船舶による水運事業にも1951年まで利用された。