5月5日の「こどもの日」を前に25日、11年の紀伊半島豪雨の被災地、和歌山県新宮市の山間にある熊野川町地区では復興を願うこいのぼりが掲げられ、同県の本州最南端の町、串本でも地元のダイバーが海中にこいのぼりを設置した。山と海でこいのぼりが元気に泳いだ。

 熊野川町地区では川の氾濫でこいのぼりが流失。全国から寄せられたこいのぼりを住民団体が掲げ、恒例行事となった。この日は市内の中学校の1年生も作業に参加。力を合わせて30匹を揚げた。

 串本町では、ダイバーが海中の岩場にロープを張り、15匹をつないだ。さまざまなサンゴが群生し、豊富な魚種が見られるダイビングスポットをアピールした。