2020年11月にいじめを訴える遺書を残して自殺した東京都町田市立小6年の女児=当時(12)=の遺族らが28日、同市で記者会見を開き、市の第三者委員会による報告書の内容が不十分だとして、市に再調査を求めたと明らかにした。

 市が2月に公表した報告書は、複数のいじめがあったことを認定したが、自殺の原因は特定できないと結論付けた。遺族側は、報告書にはいじめの具体的な事実関係が正確に反映されておらず、実態解明が不十分と主張している。

 父親は「全く受け入れられない。きちんとした調査を尽くしていないのに、なぜそういった結論になるのか」と強調。「遺族に寄り添った対応をしてほしい」と訴えた。