復讐のために交際相手の裸の写真などを流出させるリベンジポルノについて、昨年、全国の警察に寄せられた相談は前年比4.9%増の1812件で、過去最多となったことが8日、警察庁のまとめで分かった。7年連続の最多更新。加害者はネット上のみの知人友人が2割超だった。

 相談内容は画像を「所持されている、撮影された」の769件が最多。次いで「公表すると脅された」が676件、「公表された」が374件、「送りつけられた」が253件。1件に複数の内容が含まれている場合は、それぞれに計上した。

 加害者は交際相手が48.6%で最多。元交際相手も含む。ネット上のみの知人友人が21.1%で続いた。ネット上の知人友人の割合は19年以降、増加傾向。

 被害者は女性が84.3%、男性は15.7%。男性の割合は19年の6.6%から年々増えている。

 摘発罪種別では、リベンジポルノ防止法違反が62件で14年の同法施行後最多。脅迫や強要などの刑法と、児童買春・ポルノ禁止法違反など特別法を合わせた摘発件数も計253件で過去最多だった。