自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、市民団体の共同代表や弁護士らが10日、派閥から所属議員への還流金は「政治家個人への寄付だ」として、幹部議員ら8人に対する政治資金規正法違反容疑の告発状を東京地検に提出した。同法は個人への寄付を禁じている。

 告発対象としたのは、実力者「5人組」の松野博一、高木毅、西村康稔、世耕弘成、萩生田光一の各氏のほか、森喜朗、塩谷立、下村博文の3氏。

 告発状では、所属議員らが還流金を事務所に保管していたと説明していたことなどから、政治家個人への寄付に当たると主張している。