「最終手段」として解説

 過激なタイトルではあるが、「経営者や上司が気に入らない社員を粛清するための本」ではない。経歴詐称や犯罪行為をしている、パワハラや無断欠勤に対して指導しても逆上する、開き直るなど、手の施しようがない問題社員を合法的に解雇し、他の社員と会社を守る方法を解説している。労基署や法律専門家からの干渉、外部労働組合(ユニオン)の介入などのリスクへの対応方法も示した。

 解雇は企業防衛の最終手段と位置付け、採用面接やマネジメント方法を見直すなど、効果的な予防法も紹介している。増補に当たって、「意識が低く、考えも甘い若手社員への指摘方法」や「休職しているのに遊んでいる様子の社員への対処方法」などを新たに取り上げた。

(新田 龍 著、星雲社 刊、1980円、TEL:03-3868-3275)