静岡県湖西市の浜名湖で男子高校生(17)の遺体が見つかった事件で、静岡地検浜松支部は2日、殺人と傷害、監禁の罪でフィリピン国籍の無職男(18)を起訴した。改正少年法で起訴後の実名報道が可能な「特定少年」に当たり、氏名を公表した。

 起訴されたのは、グアルディアノ・マット・ジンロ被告。地検支部は氏名の公表理由を「改正少年法の趣旨および付帯決議の内容などを踏まえ、本件は重大事案であることなどから諸般の事情を考慮し公表することとした」と説明した。今後は公判前整理手続きを経て、裁判員裁判で審理される見通し。

 静岡家裁浜松支部は4月、刑事処分が相当と判断し、検察官送致(逆送)していた。