JR西日本は22日、昨年6〜7月の大雨で被災し運休が続いていた山口県内のJR山陰線の一部区間で約1年ぶりに運転を再開した。当面は朝夕の通学時間帯の本数を手厚くして運行する。

 再開したのは長門市の長門市―人丸間と下関市の滝部―小串間。線路の盛り土が流失するなどの被害があったが、復旧が完了した。両区間の間に位置する人丸―滝部間は傾いた橋脚の復旧工事を進めており、2025年度中の運転再開を目指す。

 長門市駅近くで土産店を営む岩崎昭夫さん(81)は「地元の人にとって通学や病院へ通う手段になっている。全線開通し、復活してほしい」と話した。