東京都の小池百合子知事は29日の定例記者会見で、「ファーストの会」が衆院東京15区補欠選挙に擁立する方針である作家の乙武洋匡氏(47)について「インクルーシブな社会を体現し、実現する人物であることからお声がけした」と述べ、自ら立候補を打診したことを明らかにした。

 小池氏は「誰もが安心して暮らせる国づくりが必要で、これ以上ない政策の中身、そして発信ができる点でぴったりではないか」と評価した。

 乙武氏は16年の参院選で自民党からの出馬を模索したが、不倫問題を報じられ断念した経緯がある。小池氏は「二度とそういう過ちを犯さないということで、誠実な活動を続けていると確認している」とした。