【パリ共同】岸田文雄首相は2日午後(日本時間2日夜)、フランスのマクロン大統領とパリの大統領府で会談した。自衛隊とフランス軍の相互往来と共同訓練実施をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」締結に向けた交渉入りで合意した。インド太平洋地域への進出を強める中国をにらみ、日仏の安全保障協力を強化する。RAA交渉入りは4カ国目。

 フランスには今月上旬、中国の習近平国家主席が訪問する予定。首相は先んじてフランスと「自由で開かれたインド太平洋」実現への連携強化を図り、中国をけん制したい考えだ。