群馬県副知事の人事案を巡り、山本一太知事と自民党県議団の関係がぎくしゃくしている。経済産業省出身で副知事を21日退任した宇留賀敬一氏(43)の再任を目指す山本氏に対し、県議団は態度を保留。膠着状態が続く。人事案が採決される見込みの24日の県議会本会議に向け、双方の駆け引きが激化しそうだ。

 「判断材料は全て提供したつもりだ。あとは県議団の決定を待つしかない」。山本氏は22日、公務で上京中の県東京事務所から自身のブログに書き込んだ。

 県議会定数50(欠員2)のうち、過半数の32人が自民県議団で、人事案の生殺与奪を握る。県連幹事長の井下泰伸県議は17日の会見で、山本氏の根回し不足を指摘した。