ロシアのプーチン大統領は6日、南部ソチで開かれた若者の国際フォーラム閉会式に出席し「未来はあなた方のような若者にかかっている」と述べ、公正な国際社会づくりに努力するよう促した。

 全体会合で登壇したプーチン氏は「人は皆、生まれた時は平等だが、その後の条件は平等とはいえない。これが今の国際秩序の最大の不正義だ」とし、ウクライナ侵攻で対立を深める欧米を暗に批判。「われわれが公正を追求すれば世界はもっと安定し、公平で安全になる」と強調した。

 質疑応答では、米国は冷戦終結後に握った世界の覇権を維持しようとしたが「世界の大半の国々はこれを嫌っている。同盟国にすら好まれてはいない」と主張した。