【ワシントン共同】ロイター通信は16日、米起業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXが、米政府の情報機関と契約を結び、低軌道で群れとして活動できる数百基のスパイ衛星から成る新たなネットワークを構築していると報じた。同社と国家安全保障機関との結び付きが深まっていると指摘した。

 運用開始時期は不明としている。完成すれば、地球上の、ほぼあらゆる場所で標的の画像を継続的に収集し、情報機関や軍と共有できる。米国による宇宙からの情報収集・警戒監視・偵察(ISR)能力が大幅に向上することになり、「宇宙強国」確立を目指す中国との競争が激しさを増しそうだ。