関西電力は23日、昨年12月から定期検査に入っていた高浜原発4号機(福井県高浜町)の原子炉を起動した。今月26日から調整運転に入り、5月21日に営業運転を再開する予定。蒸気発生器の伝熱管4本の損傷が見つかり、当初の予定より3週間遅れた。

 これで6月に高浜1号機が定検に入るまで、2009年以来約15年ぶりに、廃炉中を除く関電の全原発が同時に運転する。関電は昨年9月までに、東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえた新規制基準の下、7基の再稼働を済ませている。

 定検では、燃料集合体157体のうち69体を取り換えた。損傷が見つかった蒸気発生器の伝熱管には栓をし、今後使用しない。