京都府南丹市園部町の園部高の生徒が、オーストラリアから訪れた交換留学生と交流を深めている。茶道やバスケットボールなどの部活に一緒に参加するなど、友情を育んでいる。

 同国南部の都市アデレードのセント・フランシス校と園部高は2011年から交流を続けている。同校で日本語を学ぶ19人が7日に来日し、15日から同高を訪れている。

 17日は、茶道部の生徒5人が抹茶をたて、和菓子とともに日本文化を披露した。

 留学生は抹茶が入った茶わんに日本語で「熱い」と驚いたり、和菓子を「不思議な味」と話したり、お茶席を興味深く体験した。

 抹茶の苦さと和菓子の甘さを「一緒に味わいたい」と口に運んだコールズ・ハリーさん(17)は「抹茶は苦すぎず、甘すぎず、大好き」とほほ笑んだ。

 茶道部部長の山本葉月さん(17)=3年=は「外国人にお茶を出すのは初めて。言葉が通じないときは、ジェスチャーで伝えるなど、みんなで努力しました」と交流を楽しんだ。

 留学生は19日まで園部高で授業や集いに出席し、奈良などを観光して22日に帰国する。

 園部高の生徒は来夏にオーストラリアを訪れる。