都道府県(出生地)別に5万人超のデータを解析

 ユーグレナ(東京都港区)が、遺伝子解析サービスのゲノムデータを基にした「花粉症アレルギー性鼻炎になりやすい遺伝子タイプが多い都道府県ランキング」を発表しました。

 ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスは、個人の遺伝子型を解析し、健康リスク・体質・祖先について350以上の項目に関してどのような病気、体質の遺伝的傾向があるかの結果を提供するサービスです。

 同社は、同サービスの利用者から5万人以上のゲノムデータを用いてさまざまな遺伝子タイプに関する都道府県ランキングを発表してきました。今回は「花粉症」に注目。花粉症アレルギー性鼻炎は、春のスギやヒノキなどの樹木花粉、春から夏のカモガヤなどのイネ科の花粉、夏から秋のブタクサやヨモギなどの草の花粉が原因となり、ほぼ1年中、何らかの花粉による症状が見られるといいます。

 調査は2024年3月に実施。5万7449人のゲノムデータを対象に、花粉症アレルギー性鼻炎の「リスクが高めのタイプ」に該当する割合を都道府県(出生地)別に算出、数値化しています。リスクが高めのタイプが多い順に、山口県22.48%、島根県21.63%、和歌山県21.04%、富山県20.08%、高知県19.52%となっています。また、最も少ない都道府県は山梨県で13.56%でした。

 同社は「今は花粉症を発症していない人も、今後、発症を防ぐための対策に役立ててほしい」としています。

(LASISA編集部)