ウェアラブルデバイスの購入を検討する時、第一にスマートウォッチとして使えて、かつ活動量計にもなるものが欲しいケースがあるでしょう。

Apple WatchやSamsung Galaxy Watchといったスマートウォッチなら、歩数や睡眠を記録する機能が豊富にあるだけでなく、スマホに届いた通知の受け取りや、通話、他デバイスのロック解除、音楽の再生、決済も可能です。

主に上述したような機能が使いたいなら、お好みのスマートウォッチを購入し、搭載されているフィットネス機能をあれこれ試すのが一番でしょう(もしかしたら、以下で紹介する機種である必要はないかもしれません)。

それに対して、欲しいのはあくまでもフィットネストラッカーであって、高性能のスマートウォッチはいらない人もいるでしょう。

そんな人に向いているのが、FitbitやAmazfitなど。フィットネストラッカーとして求められる基本機能が備わっていますし、あとは、欲しいスマートウォッチ風の機能を追加すればいいのです。たいていは、機能フル完備のスマートウォッチよりもずっとお手頃価格で手に入ります。

では、手首に装着できるフィットネストラッカーの広大な世界へと飛び込み、自分に最適なモデルを見つけていきましょう。

1. 筆者イチオシは「Fitbit Charge 6」

フィットネストラッカー市場に長く君臨してきたのがFitbitです。

フィットネストラッカーを買おうと思ったときにFitbitが頭に浮かんだのなら、悩む必要はなし。あなたが求めているのは、おそらくこのモデルでしょう。

おすすめモデル・ポイント

Fitbitの最新モデルCharge 6には、これぞと思えるポイントがたくさんあります。

Fitbit Inspireより大きいけれど、Fitbit Versa(や、ほかのスマートウォッチ風モデル)よりも小型です。

カスタマイズ性や搭載機能の数は、Versaや同種製品に及ばずとも、GoogleマップやGoogle Playが使えて、音楽も操作できます。Androidスマホを使っている人なら、Googleアプリはおなじみでしょう。

Fitbitを使っている友人がいれば、Fitbitプラットフォームでつながることも可能。

そんなエコシステムの一員になったら楽しいだろうなと思った人は、Charge 6できっと満足できると思います。

2. iPhoneユーザーの有力候補「Apple Watch Series 9」

以前は、運動量などちょっとしたことを測定したいだけの人にApple Watchをすすめるのは、少々オーバーに思えました。

ところが、腕時計タイプの高級フィットネストラッカーは価格がうなぎ上りで(おまけに機能も急増)、いまではApple Watchがミッドレンジに感じられるほどです。

おすすめモデル

言うまでもなくApple Watchのモデルは多種多様ですが、フィットネス測定用ならおすすめはSeries 9です。

GPSのみ(Cellularなし)のモデルだと、小売価格は6万4800円(税込)から。画面が45mmの「GPS + Cellular」モデルにアップグレードすると8万800円(税込)からになります。

基本的な機能だけのフィットネストラッカーでいい場合、Ultra 2(12万8800円・税込)はちょっと高性能すぎるかもしれません。けれども、デュアルバンド使用GPS付きなので、位置情報の精度は、一部のGarminモデルに匹敵するレベルです。

おすすめポイント

Apple Watchのモデルはすべて、睡眠や歩数、心拍数など、さまざまなヘルス関連値を追跡してくれます(血中酸素濃度は測定してくれないでしょうが、いずれにせよ必要ありません)。

ネイティブアプリと並行して、あるいはその代わりに使えるアプリも多数あります

ランニングやサイクリングを記録するなら「WorkOutDoors」、競技後の回復状況を追跡するならサブスクリプションアプリの「Athlytic」といった具合です。

Apple WatchはiPhoneと同様に、何世代も前の機種でも機能性は落ちないため、旧モデルを過小評価してはいけません

現在、AmazonでベストセラーとなっているApple Watchには、2022年にリリースされた第2世代SE(3万4800円・税込)などがあります。

3. 7千円台! コスパのバランスが良い「Amazfit Band 7」

おすすめモデル

「ここまで読んだけれどよくわからないし、何万もする高価なものばかり。歩数計なんて、昔はたったの20ドルで買えたじゃないか」と腹立たしく思う人もいるかもしれません。

そんな人のために、お手頃価格だけれども信頼できるAmazfit Bandを紹介しましょう。いまは第7世代です。

おすすめポイント

心拍数と歩数を追跡し、昼寝をしていると検知します。画面のカスタマイズも可能です。

防水性があるので、装着したままプールに入ることもOK。追跡可能なアクティビティは100以上です(うち4つは自動検知します)。

Alexaを相手にするように話しかけて、リマインダーを設定することもできます。

かといって、これらの機能が業界最高だというわけではありません。なにしろ、たったの7千円台ですから。

Source: Amazon.co.jp, App Store, Athlytic