2025年日本国際博覧会の開幕1年前となる4月13日(土)に、「大阪・関西万博 開幕1年前イベント〜ぜんぶのいのちと、ワクワクする未来へ。〜」が東京で開催された。当日は8名のテーマ事業プロデューサーによるトークセッションが行われた他、 新たに就任したスペシャルサポーターとともに、万博会場で来場者を迎えるスタッフの公式ユニフォームを初披露した。

2025年日本国際博覧会は大阪市にある夢洲で2025年4月13日〜10月13日まで行われる。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」だ。着々と建物も建設されている中、その様子もイベントでは披露された。会場予定地は約155 haもの広大な場所で世界とつながる「海」と「空」に囲まれている。また、1周約2kmの大屋根リングが会場のシンボルとなり会場エリアはどこか別世界のようだ。

今回、テーマ事業をを担う8名のプロデューサーがイベントに集結。

それぞれ開幕に向けて8つのパビリオンをつくっている中、進捗も含めたトークセッションが行われた。

©SANAA

慶應義塾大学教授の宮田 裕章氏は「いのちを響き合わせる」をテーマに、会場に虹をつくりだすパビリオンを構築中。偶然にも公式キャラクターのミャクミャクの特技が雨上がりに虹を見つけること、とのことで、共鳴したことに本人も驚いたと語った。まだ詳しくは公開できないそうだが、当日は特別なアーティファクトを持って会場をめぐると面白い仕掛けがあるそう。

音楽家、数学研究者、STEAM教育家の中島さち子氏のテーマは「いのちを高める」。現在、ゆらぎを表現したクラゲ舘を制作中で、そこでは命の祭りやワークショップなども行い、五感で体験できる場所にしたいと話した。

放送作家、京都芸術大学副学長の小山 薫堂氏のテーマは「いのちをつむぐ」。いのちの市場や未来の市場のエリアを制作し、いのちの市場では人が一生に食べる卵の量を見てわかるように表現するなど興味深い展示も行われる予定だ。

その他のパビリオンもとても魅力的なので今後の動向が楽しみになってくる。

そしてこの日は初めてのミャクミャクの声がお披露目された。

また、公式ユニフォームのお披露目もあり、ランウェイが行われるファッションショー形式での発表があった。

公式ユニフォームは多様性の観点から年齢や性別に関係なく、暑さ対策、着心地、機能性、耐久性、環境に配慮した素材の使用や会期終了後のリサイクルなどの総合的な視点で製作されている。デザインに関しては服飾デザイン経験者を対象に開催期間中にスタッフが着用するユニフォームのデザインが募集され、優秀賞、佳作が決定された。

そして、その中の服部 真理子氏の優秀賞のデザインが、大阪・関西万博の会場サービスアテンダントスタッフのユニフォームデザインとして採用されることになった。

2025年日本国際博覧会スペシャルサポーターには青木 崇高さんと公式ユニフォームを着てランウェイを歩いた小嶋 花梨(NMB48)さん、塩月 希依音(NMB48)さん、坂田 心咲(NMB48)さんが就任。喜びと共に、万博を盛り上げたいと意気込みを語った。

イベント当日は内閣総理大臣 岸田 文雄氏のビデオメッセージや齋藤健経済産業大臣と自見はなこ国際博覧会担当大臣より来賓の挨拶もあり、豪華なイベントとなった。

自見はなこ氏はコロナ禍を超えて初めて開催される万博がいのちをテーマにしていることにも意味がある。この万博では絆を確かめ合って次の扉を開くものにしたいと決意を語った。

残すところあと1年に迫る2025年日本国際博覧会の開催だが、すこしずつ建物ができあがってきていて、テーマごとのパビリオンの内容も決まってきている様子がイベントを通して伝わった。ますます盛り上がりを見せると共に、今後の開催に向けて更なる期待とワクワクが広がっていきそうだ。