舞台のモデルとなった白川郷でコスプレ撮影

 コスプレイヤー・森田ぴぐさんによる『ひぐらしのなく頃に』竜宮レナのコスプレ写真が、X(旧:Twitter)にて反響を呼びました。8000以上のいいねを獲得した写真は、瓦礫の山に座って儚げに空を見つめる少女、その手には大きなナタがあり、返り血でセーラー服が汚れています。作品の世界観まで感じられる写真はどのように生まれたのか。本人にコスプレのこだわりと制作秘話を聞きました。

――コスプレを始めたきっかけ、これまでのコスプレ歴を教えて下さい。

 コスプレ歴は約8年になります。ひとつ前のコスプレジャンルは『妖怪ウォッチ』でした。

 元々中学生の頃からコスプレイヤーに憧れていましたが、当時好きだった作品のコスプレをしていた方がキャラに完全になりきっている姿を見て憧れ、「自分もこんな風にキャラを現実に呼び起こしたい」と強く思いました。

 そんな矢先に出会った専門学校の友人がコスプレイヤーで、誘われて一緒に併せの撮影をしたのがこの世界に足を踏み入れた大きなきっかけです。

――『ひぐらしのなく頃に』を知ったのはいつ頃でしょう。

『ひぐらしのなく頃に解』のアニメ放送当時、友人から勧められたのが作品を知ったきっかけでした。ただ、当時はグロテスク描写への耐性がなく、気になりつつも避け続けていました。

 それから10年以上が経ち、2020年に『ひぐらしのなく頃に業』のアニメ放送開始の情報を知りました。

 視聴するなら今しかないと思い、勇気を出して視聴したら気付けば完全にその世界観に夢中になっていて……そこから旧アニメやマンガ、ゲームに手を出して作品を履修した感じです。

――『ひぐらしのなく頃に』レナのコスプレをした理由を教えて下さい。

 本編をひと通り履修して、竜宮レナというキャラクターを本気で好きになりました。その後『ひぐらしのなく頃に』の舞台モデルとなった白川郷の存在を知り、この場所でレナが現実に生きている色々な姿を見てみたいと強く思ったのがコスプレをした理由です。

――レナのどういったところがお気に入りですか?

 かわいいだけじゃなくて、どこまでも冷静で芯が強くて格好良いところにグッときます。周りが気づかない事もレナだけは気づいているところも、本当に格好良いし怖い。あの詩音がレナだけは本能的に恐れているところを見ると、本当に怖いんだなぁと思います。

 ただ、いざという時に怖い女の子って強くて格好良いんですよね。

――レナのコスプレで工夫した点を教えて下さい。

 レナに合ったメイクや表情です。可愛らしい表情をしていても、どこか不安が感じられるような雰囲気をメイクや表情で常に作るようにしています。

 場面再現の撮影が多いのですが、撮影前に再現したい場面を視聴していくと、気持ちが入って雰囲気が作りやすくなるので、毎回撮影直前にその場面を視聴しています。

 あとは私服の時のウエストがとても細いので体型維持は常に心がけています。あのシルエットが本当に魅力的なので……。

――今後やってみたいコスプレは?

 まだまだ『ひぐらしのなく頃に』で再現撮影したいコスプレがあります。主要メンバー全員分のコスプレの用意をしているので、 好きな編を今後も自身で再現していくつもりです。

 あとは昔好きだった作品を中心に、時々は他作品のコスプレもしていきたいです。

 今年は『うみねこのなく頃に』を完全履修してコスプレするのが目標です!