過去の描写が「ワンピース」世界の未来を暗示していた?

※『ONE PIECE(ワンピース)』最新話の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。

 現在「週刊少年ジャンプ」で展開されている『ワンピース』最新話で、物語の根幹を揺るがしかねない衝撃の事実が明らかになりました。これに伴い、過去の何気ない描写に再び大きな注目が集まっています。

 全世界に自身の映像を配信したDr.ベガパンクは、いずれ「世界が海に沈む」と明かしました。何やら重要なことを語ろうとしていた雰囲気は少し前からあったのですが、きっと読者の多くは「空白の100年」にまつわる過去の話だと思っていたでしょう。

 それがまさかの未来の話だったため、ファンの間で新たな考察が盛り上がっています。実は「海に沈む」というワードから連想される出来事は、過去エピソードにいくつかあったのです。

 おそらく多くの人が最初に、水の都「ウォーターセブン」を思い浮かべたのではないでしょうか。この島は少しずつ水位が上がり、人の住める地域が減少しつつありました。「エニエス・ロビー編」のラストでは、市長のアイスバーグが島を丸ごと海に浮かべようとしていることが明らかになっています。

 またアラバスタでは、長らく国を潤してきた大河「サンドラ」の下流が海に浸食されつつあると、ビビの口から語られていました。ほかにもネット上には「アラバスタをはじめドラム王国とかドレスローザとか多くの王宮が高台にあるのも、水位上昇の対策だったとか?」「本当のワノ国が低い位置にあったのも何か関係してるんだろうな」などなど、関連しそうな事柄の考察が寄せられています。

 これまでの気になる描写がすべて伏線になっているとするなら、同じように過去にも一度世界が海に沈んでおり、それが「空白の100年」に大きく関係する出来事だった可能性は高そうです。

 そう考えると、海賊王ゴール・D・ロジャーの「俺達は…早すぎたんだ」というセリフや、白ひげエドワード・ニューゲートの「あの宝を誰かが見つけた時…世界はひっくり返るのさ」というセリフが妙に意味ありげに聞こえてきます。

 実は主人公モンキー・D・ルフィの「夢の果て」という話が出てきて以降、ファンの間では「世界中に散らばる島をひとつの大陸にする」「海と陸をひっくり返す」といった予想がチラホラ出ていました。

 やはり「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」とは、海に沈んだ世界をひっくり返したり、島をひとつにして海に浮かべたりするような装置なのでしょうか。

 まだまだ「世界は海に沈む」という言葉から連想される事柄は数多くあります。宇宙服のような衣装を身にまとう天竜人ですが、もしかするとこれは潜水服だったのかもしれませんし、エネルが追い求めていた「フェアリーヴァース(限りない大地)」も、今となっては非常に意味深です。

 果たして今後どんな事実が明らかになっていくのでしょうか。これからの展開からますます目が離せません。