エン・ジャパン株式会社(東京都新宿区)は、同社が運営する総合求人サイト『エン転職』にて「キャリアプラン」について調査結果を発表しました。同調査によると、働きたい年齢について、20代が「〜60歳まで」が最多となったのに対して、30代、40代以上では「61歳〜65歳まで」「66歳〜70歳まで」が最多となり、年代が上がるほど働き続けたい年齢が上がっていることが分かったそうです。

調査は、同サイトユーザーの男女4521人を対象として、2024年1月〜2月の期間にインターネットで実施されました。

はじめに、「何歳まで働きたいですか」と聞いたところ、「61歳〜65歳まで」(33%)が最も多く、次いで「〜60歳まで」(26%)、「66歳〜70歳まで」(23%)と続きました。

最も多かった回答を年代別でみると、20代は「〜60歳まで」(45%)、30代は「61歳〜65歳まで」(39%)、40代以上は「61歳〜65歳まで」「66歳〜70歳まで」(いずれも30%)となり、年代が上がるほど、働き続けたい年齢も上がる傾向がみられました。

さらに男女別でみると、女性は男性に比べて、「〜60歳まで」(男性20%、女性31%)の回答が11pt多い結果となりました。

続けて、仕事のリタイアまでに積みたい経験やなりたい姿など「キャリアプランを立てていますか」という質問には、全体の47%が「キャリアプランを立てている」(明確なキャリアプランを立てている5%、大まかなキャリアプランを立てている42%)と回答しました。

「キャリアプランを立てている」と回答した人にその理由を複数回答可で聞いたところ、「叶えたい目標・夢を実現するため」(45%)が最多に。年代別でみると、40代以上は他の年代に比べ「高齢者になって仕事がなくなる不安があるため」(20代16%、30代21%、40代36%)と答えた割合が多い結果となりました。

また、「20・30代でどのようなキャリアプランを立てていますか(立てていたか)」と複数回答可で聞いたところ、「自分に合う仕事ができる会社で働きたい」(42%)が最多となったほか、40代・50代の時は「賃金・待遇が良い会社で働きたい」(35%)、60代・70代以上の時では「年金を補う収入を得られる会社で働きたい」(40%)がそれぞれ最多となっています。

次に、「今後のキャリアに関して不安はありますか」と聞いたところ、全体の85%が「ある」(とてもある45%、ある40%)と回答。

「今後のキャリアに関して不安がある」と回答した人にその理由を複数回答で答えてもらったところ、「心身が健康で働き続けられるか不安なため」(43%)、「新しい知識やスキルを習得していけるか不安なため」「知識やスキルがいつまで通用するか不安なため」(いずれも41%)といった回答が上位に挙がりました。

回答者からは、「今の勤務先企業では体力仕事もあり、今後もそこで働くことに漠然とした不安がある」(28歳女性)、「体力が衰えると、何かを覚えるという気力もなくなっていく気がする(41歳男性)、「年齢を考えると新しい知識やスキルをどこまで習得できるのか不安」(38歳男性)、「知識もスキルもない自分が、個を尊重される今の時代に置き去りにされないか不安」(29歳女性)といった意見が寄せられました。

一方、「今後のキャリアに関して不安はない」(8%)と答えた人にもその理由を複数回答で答えてもらったところ、「必要な知識・スキルを学べる機会があるため」(51%)、「新しい知識・スキルを学べる支援があるため」(17%)といった回答が上位に挙がりました。

回答者からは、「インターネットで働きたい職種の資格を取れるという今の環境があるので、あまり不安にはない」(31歳女性)、「学びたい意欲があればいつでも学べると思う」(46歳男性)といった意見がみられたそうです。