「40代の女性です。住所や氏名を書くだけなのに、書類への記入に四苦八苦する私たち母娘。慎重に書き進めるのがいいのか、自信を持って大胆に書き進めるのがいいのか、どなたか答えをご存じですか?」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■書類の書き損じ。もはや恒例?
私(47歳)の母(77歳)は、しっかり者ではあるのですが、少々おっちょこちょいなところがあります。
特に目立つのが、書類を記入する際に、高確率で書き間違えてしまうことです。
母は毎回間違えないようにと、あらかじめ他の紙に住所や氏名などを書き、これを見ながら実際の用紙に記入していくという、とても面倒な作業をします。
それだけ慎重にしていても、信じられないことに高確率で書き間違えるのです。
用紙が何枚もあれば新しい用紙に書き直しますが、替えが効かない場合は横線を引いて訂正印を押すので、とても見苦しい書類に仕上がります。
以前も役所へ提出する書類を書き間違えました。
そのときは飼い猫がテーブルの上に乗り、母の手元をじっと見つめていたのですが、母は「猫の頭をひと撫でしたら、1文字飛ばしちゃった」と言っていました。
「なんで書いている最中に猫の頭を撫でたのよ」
「だって、かわいい頭がそこにあったんだもん」
それなら仕方がありません。
何年か前にパスポートの更新につき合ったときは、母はなぜか「今回の申請用紙は完璧」と自信に満ちていました。
実は前回の更新時に申請用紙を数枚持ち帰り、事前に自宅で記入を済ませていたのです。
しかし、パスポートセンターに到着すると、母の表情はすぐに曇りました。
残念ながら母の目論見も虚しく、申請用紙は新しいフォーマットになっていたのです。
それもそのはず、前回、更新したのは10年も前のこと。
母は「嘘でしょ!」と悲鳴を上げていましたが、私としては母が10年間も用紙を保管していたことのほうが驚きでした。
記入済みの申請用紙は無駄となり、母はいつものように用紙への記入に四苦八苦したのでした。

■書類への記入が苦手なのは遺伝?
書類の記入に関しては、私も母に強く言えない部分があり、母からも「あんたには言われたくない」と反論されてしまいます。
というのも、私は見本の類を見るのが苦手で、「氏名は氏名のところへ、住所は住所のところへ書けばいいだけ」という感覚で下書きもなく書き始め、間違えることがしばしばあるのです。
書類によっては都道府県と市町村を別の枠内へ書くという形式がありますが、そこに気付かず、1つの枠内に全部書いてしまうといった感じです。
そういうわけで、母も私も見苦しい書類になるか、用紙を数枚無駄にするという結果になります。
私が「間違えるのは母親の遺伝子だ」と言い訳すると、母からは「(間違えないという)自信過剰は父親の遺伝子だ」と言われます。
いずれにせよ、お互い書き直しは面倒だけど、「書類なんて提出してしまえば、2度と見ることはないからいっか」と、あまり気にしていません。
そんな様子を目にした父(77歳)にはいつも「書類に記入する際はちゃんと集中しろ」と、2人まとめて叱られます。
父は営業をやっていたので、「お前たちは書類の重要性をまったく理解していない」と、本気で説教を始めるから困ります。
まあ...以後、気を付けようと思います。