1月11日放送の「プレバト」冬の3時間スペシャルで「俳句」タイトル戦<冬麗戦>が放送され、2023年に詠まれた312句から厳選された句の詠み手16人が集結した。梅沢富美男特別永世名人ら上位者が居並ぶ中、優勝したのは特待生4級のインテリ落語家!“宿敵”名人7段・立川志らくとの因縁の対決も制し、見事タイトル戦初優勝!

■難しい季語に挑戦!夏井先生も納得

お題は、年明け初回にふさわしい「大笑い」。実体験は誰にでもあるものの17音にまとめるのは非常にむずかしいテーマだけに、特待生でもない川島如恵留(Travis Japan)が6位に食い込んだり、永世名人の千原ジュニアが9位に沈んだりと波乱の展開。そんな中、優勝を勝ち取ったのは東京大学出身のインテリ落語家・春風亭昇吉だった。

「プレバト!!」初出演から3年8か月。「金秋戦2023」での5位からジャンプアップして今回みごとタイトル戦初優勝を果たした昇吉が、「俳句」コーナーのニューヒーローとなった。

★「冬麗戦2024」でタイトル戦初優勝!
一月の笑いの外にひとりいた   春風亭昇吉


「私、大学受験で浪人をしたんですけど、(正月の)親戚の集まりでみんなが笑っている時にひとりだけ勉強している時があったので、その風景を詠みました」

この句の季語は"一月"。年が改まって気分が華やぐ一月だからこそ、家族や友人の"笑いの外"にいる自分をかえって強く意識してしまう...そんな季語の力を存分に活かした一句を、MC・浜田雅功も「いや、素晴らしい!」と絶賛。夏井いつき先生からも「"一月"という季語、難しいんですよ」と高評価を受け、昇吉と"因縁の対決"を繰り広げてきた志らくも「これから昇吉のことを"師匠"と呼ばなくちゃいけません」と脱帽!

■横尾渉は難しい型を使いこなし実力発揮

2位に入ったのは、永世名人のキスマイ横尾渉。"句またがり"という型を使った技ありの一句で存在感を示した。

★2位
残業の鍋焼M-1の出囃子    横尾渉

「残業している方が休憩中に鍋焼を食べながら『M-1グランプリ』をみんなで見て笑っている様子を想像して書きました」

中七の真ん中に意味の区切りがある上級テクニック"句またがり"は、横尾が得意とする型。夏井先生からも「横尾さん得意の型ですね。俳句としては材料が多めなんですけど、それを破綻なくまとめているのはうまい。『鍋焼』『出囃子』の軽いリズムもよく考えられている」と、永世名人ならではの確かな技術が高く評価された。だが、優勝へは一歩及ばず。横尾は「あと一歩、っていうのが悔しいですね」とリベンジを誓った。

■梅沢富美男、吠えた!「何かの間違いじゃ」

3位に滑り込んだのは、夏のタイトル戦「炎帝戦2023」で優勝した特別永世名人・梅沢だった。

★3位
初笑い追い出す寄席のはね太鼓   梅沢富美男

「寄席小屋の前を通りました時に、お客さんが大笑いしながら出てくる。その時に、(客を送り出す)はね太鼓が鳴っていた。その景色を詠みまた」

寄席では別名"追い出し"とも呼ばれる終演後の"はね太鼓"だけに、落語家の志らくは「はね太鼓は追い出す太鼓だから...」と、意味の重なりが気になった様子だが、夏井先生は「『大笑い』というテーマのど真ん中、真っすぐに来てくださったなという一句ですね。特別なことをやろうとしているわけではないけども、一つの光景をとてもうまく無理なくまとめた一句です」と、梅沢の安定感ある実力を評価した。

梅沢本人はというと、「金秋戦2023」8位よりはランクアップしたものの今回は優勝を確信していた様子で、3位という結果に「何かの間違いじゃないの!?」と不満げな表情を浮かべていた。

<冬麗戦2023 結果発表>
1位 春風亭昇吉
2位 横尾渉(Kis-My-Ft2)
3位 梅沢富美男
4位 村上健志(フルーツポンチ)
5位 立川志らく
6位 川島如恵留(Travis Japan)
7位 中田喜子
8位 森口瑤子
9位 千原ジュニア
10位 安藤和津

1月11日放送回はTVerでチェック!

※11位以下の俳句と講評も公開中


次回、1月18日(木)の「プレバト!!」は... 「俳句(お題は「毛布の猫」)」と「ストーンアート」才能ランキングを放送する。芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。


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