作曲家の林哲司氏が5日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、この日の「NHKのど自慢」にゲストで初登場した稲垣潤一(70)による自身作曲の楽曲披露に興奮する様子を示した。

林氏は放送後すぐのタイミングで「久しぶりに生『哀しみのディスタンス』を聴きました。しかも国民的番組だー」と、林氏が作曲し稲垣が22年にリリースした楽曲のビジュアルとともに紹介。「しつこく!?作品を追求して作ってよかったですね稲垣さん、とても似合っている」と制作を回想しながら喜び、「皆さん改めて聴いてみて下さい!」と呼びかけてた。

稲垣は「のど自慢」の岩手からの生放送に、山内惠介とともに出演。廣瀬智美アナウンサーから「ゲストは初登場です。稲垣潤一さん」と紹介されると、トレードマークのスーツ姿にメガネをかけ、「はい、よろしくお願い致します」と一礼し、観客の大きな拍手を浴びた。自身の代表曲「夏のクラクション」を歌う出場者の男性には自ら握手を求め「いろんな方が僕の前で『夏のクラクション』歌うんですけど、一番」とたたえた。ラストには「哀しみのディスタンス」を披露し、変わらぬ高音の美声を披露した。

林は80年代から稲垣に複数の楽曲を提供し、22年には「哀しみのディスタンス」を含むコンピレーションアルバムを発表した。また中森明菜「北ウイング」杏里「悲しみがとまらない」、上田正樹「悲しい色やね」竹内まりや「セプテンバー」などの作曲でも知られ、近年のシティーポップブームで再評価する声も高まっている。