平均寿命や健康寿命が延び、生き方や働き方に変化が生じる中で「ひとりでいること」の新たな価値について考えるセミナーが岩手県盛岡市で開かれました。

このセミナーは、広告会社の東北博報堂がビジネスチャンスを広げてもらおうと毎年開催しているものです。

2024年は県内企業の会社員など約60人が参加し、博報堂生活総合研究所の石寺修三所長などが「ひとりでいること」の新たな価値観について講演を行いました。

石寺所長は、研究所でアンケートを行った結果「ひとりでいる方が好き」と答えた人が約8割にのぼり、「ひとり」を求める欲求が高まっている現状を紹介しました。

博報堂生活総合研究所 石寺修三所長
「社会課題としてみれば、自ら望まず孤立化してしまった人を支えることは今もこれからも大事な事だと思う。同時に『ひとり』に対する見方の発想転換も必要になってくる」

そのうえで「ひとりフレンチ」や「ひとり旅」などの事例から、好きなものに集中でき新しい自分と向き合えるといった利点を挙げ、「今後『ひとり』を求める人が増えれば社会を変える可能性がある」としています。