駒込駅周辺の情報を元に制作したコミュニティーペーパー「こまごめ通信」をまとめて書籍化し、4月30日、フタバ書店(北区西ヶ原1)とオンラインで販売を始めた。(赤羽経済新聞)

 「こまごめ通信本」5巻の表紙

 「こまごめ通信」編集部では、駒込駅から徒歩15分圏内を「こまごめ」とひらがな表記している。同駅が北区、文京区、豊島区にまたがる区境にあり、漢字で書くと地域が限定されることを避ける意図がある。実際には3区をまたいでの生活圏があり、あえてその地域にスポットを当てることで魅力を発信していくのが狙い。

 今回で5巻目となる「こまごめ通信本」は「こまごめ通信」12カ月分と編集長のくれまちこさんの巻頭言、漫画家の織田博子さんによる漫画を掲載している。織田さんは「地域に暮らす住民ならではの視点の情報を発信したいと思い、今号はリアルに出会う場を設けて、記事を書くワークショップを行って記事化した」と話す。

 「こまごめ」を「3つの文化がある地域」とポジティブにとらえたシンボルキャラクターが猫の「こまゴメス」とその家族が表紙を飾る。「各店にインタビューして書いているので、様子が伝わりやすい。店と客とのコミュニケーションツールとして喜ばれている。本を片手に街歩きを楽しんでもらえれば」と織田さん。

 価格は550円。オンラインでは「こまごめ通信BASE」で扱う。