乳がんなどによる術後の傷痕や脱毛を気にせずに入浴を楽しむイベント「乙女温泉」が5月19日、浅虫温泉「辰巳館」(浅虫山下、TEL 017-752-2222)で開催される。(青森経済新聞)

 Reborn.R(リボンアール)」代表 渡辺愛さん

 主催は、乳がん経験者のためのコミュニティサイト運営会社「Reborn.R(リボンアール)」、「青森福祉バンク」(青森市浜田、TEL 090-1996-1163)。乳がん経験者からの「銭湯や温泉などの公衆浴場へ行きづらくなった」という声をきっかけに生まれ、今回で40回目を迎える。参加は女性限定。

「Reborn.R」代表の渡辺愛さんは「47都道府県開催を目指しており、東北で開きたいと仲間内で話していたところ、共催の白石さんから話をもらった。さまざまな事情で温浴施設に行きにくい方がいる。この機会にホッとするひと時を一緒に過ごせたら」と話す。「青森福祉バンク」代表の白石さんは「渡辺さんの思いに共感し、ぜひ力になりたいと思った。参加者には、自然の豊かさや人の温かさを感じられる浅虫で、新しいつながりを作ってほしい」と笑顔を見せる。

 会場は浅虫温泉「辰巳館」。当日は男湯も女湯として開放。乳がんではない女性も参加でき、それぞれ浴室を分ける。入浴後は小顔ストレッチやランチ、交流タイムなどを設ける。イベント終了後は希望者での浅虫街歩きツアーも行う。

渡辺さんは「私自身、乳がん経験者。青森にいる仲間が、次の一歩を踏み出す手伝いができたらうれしい。今後は県内の別の温泉地でも開催したい」と意気込む。

 開催時間は11時30分〜15時。参加費は2,300円。定員は先着25人。申し込みは「乙女温泉」の応募フォームとインスタグラムDMで受け付ける。申し込み締め切りは5月16日。