琵琶湖岸が会場のマルシェ「満月マルシェ」が4月24日、マイアミ浜オートキャンプ場(野洲市吉川)で4年ぶりに開かれた。(びわ湖大津経済新聞)

 「チャガラ商店」の相楽顕一さん

 当日は、パン店のbakery dry river(ベーカリー ドライリバー・大津市逢坂2)や中国茶と点心の店「光ル茶崙(ヒカルサロン)」(草津市草津2)、ケーキ店のMANMA(マンマ、守山市石田町)など飲食店約60店が出店。ハンドメードアクセサリーや雑貨店など合わせて約130店が琵琶湖岸に出店した。

 小雨の降る中、開場前から並んでいた彦根市の女性は「ずっと再開を待っていた。平日なのにたくさんの人が来ていて驚いている。MANMAさんのケーキを買いたい」と話す。

 満月マルシェは、「満月の日にみんなの笑顔が集まる手作り市を開きたい」とちゃたさんが、2013(平成25)年から満月の日の前後に琵琶湖岸で開催してきたが、新型コロナウイルスの影響で2020年3月から開催を休止していた。休止の間にちゃたさんは、大工としてまちおこしプロジェクト「BAND」に参加。寺の境内で営業するカフェ「awai」(大津市長等2)の立ち上げに携わった。ちゃたさんは「コロナ禍前の人とのつながりをそろそろ取り戻したいと再開を決めた。大工として活動したので入り口のゲートなどを自分で作ることができるようになり、以前よりいい空間になったと思う」と話す。

 「チャガラ商店」という屋号で茶葉のたい焼きを提供している茶楽園(甲賀市)の相楽顕一さんはマルシェの再開を喜び、「コロナ禍前に満月マルシェに出店して、ここでたい焼きを始めた。茶葉を製造販売している人が急にたい焼きを焼いたらみんなが面白がってくれるだろうと思って始めたが、満月マルシェがなければ焼いていなかった。いろいろなチャンスをもらった場所。久しぶりにここでしか会えない懐かしい仲間に会えるのが楽しみだった。会っていない間に事業を拡大した人もいて刺激を受けた」と話す。

 近江八幡市から来場した女性は「県内のいろいろな店が出店しているので、こんな店もあると知ることができた。琵琶湖岸は雰囲気も良く、楽しい」と話す。

 次回の開催は6月21日。開催時間は11時〜16時。駐車料金は500円。