春バラの最盛期を迎える都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で5月8日、「春のバラフェスタ」が始まる。(調布経済新聞)

 多品種のバラを一堂に鑑賞できる「ばら園」(昨年の様子)

 世界バラ会連合優秀庭園賞受賞の「ばら園」ではこの時季、約400種類・5200株の多彩な春バラが一面に咲きそろう。見どころは、同園の名を冠した「クイーン・オブ・神代」や開園時から育てている貴重な品種・原種のコレクションなど。会期中、バラの品種を自動判定するアプリ「バラノナ」や撮影した写真を品種別にコレクションできる「神代バラコレ」、ミッションをクリアしながらバラについて学べる「TOKYO PARKS PLAY」が無料で利用できる。ボランティアによる「ばら園ガイドツアー」は5月11日・12日・15日・18日・19日・23日・25日・31日に行う。各日10時30分と13時30分から約60分間。雨天中止。

 バラの香りは晴天日の早朝から午前に最も強くなるため、土曜・日曜は通常より早い8時の「早朝開園」を行う。広報担当の土方千鶴さんは「芳醇(ほうじゅん)な香りに包まれた朝のばら園をゆっくり楽しんで」と話す。

 「ばらコンサート」も芝生公園で開く(雨天は会場変更)。25日はGYPSY VAGABONZ(ジプシーヴァガボンズ)の2人によるジャズを、26日は浅井智佳子さんによるチェロと駒崎りらさんによるバイオリンを披露する。6月2日は調布国際音楽祭2024連携企画として「フローラルコンサート」も初開催する(雨天は9日に延期)。土方さんは「桐朋学園大学の学生による大空に響く金管五重奏アンサンブルを聞いてほしい」と話す。演奏は各日11時15分と14時15分から約30分間。

 8日〜12日は、多品種のバラの切り花やアレンジメントを飾る「春のバラ展」(植物会館1階展示室)と、大小多彩な盆栽・盆景・ドールガーデンを展示する「春のミニバラ盆栽展」(屋外特設展示場)を開く。

 6月9日まで、ばら園テラスで「バラのソフトクリーム」(450円)やドリンクを提供する「バラのカフェテラス」が開店。ばら園周辺では、バラの苗などを販売する「ボタニカルショップ」も営業する。いずれも10時〜16時。雨天中止。

 土方さんは「世界中で愛されている『世界バラ会連合殿堂入り』の名花などを見ながら、ばら園で優雅なひとときを過ごしていただければ」と呼びかける。

 開園時間は9時30分〜17時(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。催しの観覧は無料。6月2日まで。