本庄・児玉の曹洞宗・長泉寺(本庄市児玉町高柳)境内にあり、「骨波田(こつはた)の藤」と呼ばれているムラサキナガフジが現在、見頃を迎えている。(本庄経済新聞)

 長泉寺境内の「骨波田の藤」説明看板

 本堂前の両側に一対大きく広がって棚を作り、総棚面積2500平方メートル、花房は1〜1.5メートル。白とピンク、濃い藤色、淡い藤色の4色の花が咲く。樹齢約650年といわれ、1959(昭和34)年、埼玉県指定天然記念物になった。

 今年も4月27日に開園。住職の閑野徳満さんは「例年、紫の藤が咲き終わる頃に、白色の藤が咲く。今年は初めて、ほとんど同時に咲いた。春先からの気温の変化が影響しているのかも」と話す。

 閑野さんは「寺は約550年前の室町時代に開かれたが、藤棚はそれよりも100年前からあった」と話す。同寺は修行道場といわれ、奥院が「修業の場」だったという。寺の所在地が「高柳字骨波田」という地名で、「骨波田」は、蝦夷討伐に向かう途中に立ち寄った坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が退治した大蛇の骨にまつわる伝説に由来するという。

 同寺を訪れた澤田康仁さんは「上里町内に住んでおり、毎年、ゴールデンウイークには『骨波田の藤』を見に2人で訪れる」と話した。

 開園時間は8時〜18時。入場料は、中学生以上=300〜600円(開花状況により変動)、小学生以下無料。開園は開花状況次第だが、今年は5月12日頃までを予定している。

追記、
同園は開花状況により、5月11日で今年は閉園になりました(来年も同時期に予定)。尚、境内への入場、参拝は通常通り可能です。