豊丘村在住の元自転車ロードレーサー福島晋一さんが5月15日、下久堅小学校(飯田市下久堅知久平)の全校児童116人を対象に「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)信州飯田ステージ」の事前学習会を行った。(飯田経済新聞)

 ロードレース用の自転車に興味津々の低学年の児童たち

 同校児童は、5月10日、TOJ当日に使う応援旗700本を製作。レース当日は山岳ポイントのチョークイベントで選手への応援メッセージを書いたり、4年生が応援用の大旗を準備したり、6年生の代表が表彰式のプレゼンターを務めたりするなどして、同ステージを盛り上げる。

 同ステージのアンバサダーを務める福島さんが、小学生向けに自転車の構造や選手の持ち物、レースの楽しみ方など動画を交えて話した。児童らは学習会の最後に、福島さんのロードレース仕様の自転車に触れたり、乗ったりして自転車に親しんだ。

 児童会長で6年生の宮内凛次郎君は「貴重な話が聞けた。自転車選手は早くてかっこいいので、当日は皆で心を込めて応援したい」と目を輝かせた。

 福島さんは「子どもたちの目が輝いていて、興味を持って聞いてくれたので楽しかった。自転車にまたがったり、触ったりしてもらい、自転車に親近感を持ってくれたのでは」と振り返る。「レース当日は外国人選手にも母国語で声をかけて、コミュニケーションを取ってもらえると選手も喜ぶ。いい思い出としてレースを楽しんでもらいたい」とも。

 同ステージのホームチームは昨年、ステージ優勝と総合優勝した「JCL TEAM UKYO(チーム右京)」。福島さんは「強いチームなので皆で応援してほしい。好みの選手を見つけて応援すると楽しみも増える」とレースの楽しみ方を伝える。

 TOJ信州飯田ステージは5月23日10時、下久堅小学校前をスタート。下久堅地区の周回コースを10周し、再び下久堅小学校前に戻りゴールする。総走行距離は120.9キロ。