池袋のサンシャイン水族館で5月19日、ケープペンギンのひなが誕生した。(池袋経済新聞)

 生後3日目の様子

 ケープペンギンの赤ピンク(22歳・メス)と緑ライム(13歳・オス)のペア2例目となる同ひなの誕生。

 同施設は、産卵後にふ化の確率を上げるため一時的に卵を預かり、孵卵器(ふらんき)で温め、ふ化数日前に親元に戻している。同館によると、これまではふ化後すぐ一般公開せず、親子を一緒にバックヤードに移して子育てを見守っていたが、今回ふ化する様子から生まれたペンギンをそのまま公開することになった。

 現在は両親が暮らす屋外エリア「草原のペンギン」水槽で公開しており、ふ化したひなが両親の足元で過ごす姿や、両親の子育ての様子が見られる。同館によると、ひながフワフワとした綿羽に包まれた状態は7月中旬の生後60日ごろまでだという。

 同施設ペンギン担当飼育スタッフの與倉陵太さんは「ここまでお客さまと近い距離で展示をしながらの繁殖は初めての取り組み。ひなと親にとって安全で安心した環境を作り出すため、何ができるかをスタッフ一同想像力を働かせながら環境を整えたことが今回一番力を入れた部分」と話す。

 営業時間は9時30分〜21時。入場料は、大人(高校生以上)=2,600円〜、子ども(小・中学生)=1,300円〜。