飲酒運転根絶を訴えるラッピングが施された自動販売機(以下、自販機)が5月21日、山陽電鉄別府駅ロータリー前にある「モナコ別府」(加古川市別府町)に設置された。(加古川経済新聞)

 設置された自動販売機

 設置したのは県内4カ所で遊技場を運営する「フェニックス」(神戸市中央区)。兵庫県警察がキリンビバレッジと協働で、交通安全啓発をPRした自販機の設置を進めている。2024年1月現在、県内を中心に67カ所に設置。売り上げの1%を設置者である同社が、交通遺児家庭の支援を行う「神戸すばるの会」に寄付する。

 デザインは全部で4種類。今回設置された「飲酒運転根絶」のほか、「横断歩道歩行者優先」「全席シートベルト着用」「自転車安全利用」がある。今回設置した自販機の正面には「飲酒運転は犯罪です」、「STOP飲酒運転」の言葉を記し、側面には「大切な人を悲しませないで」と書かれている。

 同社取締役の岩元勇太さんは「駅を利用する人にも見てもらえるよう駅側に設置した。こうした取り組みは交通安全啓発に役立つ取り組み。地域に根付いてきた店として地域貢献をしていきたい」と話す。

 兵庫県加古川警察署交通第一課長の三木康之さんは「飲酒運転は『ついうっかり』では済まされない。こうした自販機を見ることで改めて肝に銘じてほしい」と根絶を訴える。