二郎系ラーメン店「Hi-Fat Noodle BUTCHER’S(ハイファットヌードル・ブッチャーズ)」(葛飾区東新小岩3)が葛飾・新小岩にオープンして、5月20日で3カ月がたった。(葛飾経済新聞)

 「Hi-Fat Noodle BUTCHER’S」店内の様子

 同店は、二郎系ラーメン店「麺屋 長次郎」(千葉県市川市)のセカンドブランドとしてオープン。両店の店主、石井孝幸さんは以前、豚肉料理とワインの店を経営していた際、「『林SPF』の豚肉を一頭買いして提供していたが、ガラや油など、料理に使わない部分があり、それを生かしたいと思い、二郎系ラーメンの提供を始めた」と振り返る。

 店名の由来は、ラーメンの特徴の一つから「Hi Fat」、二郎系ラーメンの特徴の一つ「豚肉」について、精肉店と強い関係を築いて仕事をしていることから、肉屋を意味する「BUTCHER’S」を入れたという。店内は、武骨な名前に合わせて、「グレーや黒を基調としたインダストリアルな内装にした」と話す。

 石井さんは「長次郎と同じ豚肉を使っており、根本的な部分が似てしまうことが気になっていた。長次郎は店の雰囲気がファミリーや学生向けの優しいイメージだったので、差別化するため、油を多く使い、パンチを利かせている。若者がまた食べたくなるラーメンを目指している」と話す。

 店内はカウンター12席。上州せせらぎポークを使った国産焼き豚に、油を多く使ったスープの「ラーメン」(1,000円)が石井さんのお薦め。石井さん「こだわり」のラー油を使った辛めの「ラーメンRED」(1,050円)も人気だという。その他、「汁なし」(1,000円)、「つけ麺」(1,100円)などもあり、トッピングも豊富にそろえる。

 新小岩について、石井さんは「若い男性が来てくれるのはもちろん、カップルや外国人のお客さん、力士などさまざまな人が来てくれている。夜の来店も多いので営業時間を延ばすことも検討している」と話す。今後については、「曜日限定でまぜそばを提供するなど、限定メニューを始めたい。将来的には海外進出も考えているので、『長次郎』と『BUTCHER’S』の名前を全国に広げていきたい」と意気込む。

 営業時間は、11時〜15時30分、17時30分〜22時。月曜定休。