ジャズカフェ「JAZZ&Cafe Space1497」(熊谷市下奈良、TEL 048-529-1745)が4月8日、オープン20周年を迎えた。(熊谷経済新聞)

 自家製コンビーフを使った「コンビーフサンド」

 テレビのジャズ番組制作をしていた先代店主の「ジャズ好き」が高じて2004(平成16)年に開いたライブハウス。2012(平成24)年に現店主の坂巻有美江さんが経営を引き継いだ。

 店舗面積は約50坪。テーブル26席。先代とのつながりから国内外のアーティストが訪れ演奏する。客は食事をしながら演奏を聴くことができる。坂巻さんは「本物のジャズに触れてほしい」と話す。

 カフェメニューは、「コーヒー」「紅茶」「ジンジャーエール」(以上500円)をはじめ、自家製コンビーフを使った「コンビーフサンド」「コンビーフとキャベツのパスタ」「コンビーフピラフ」(以上1,000円)、ポークステーキ(1,500円)、「チキンカレー」(980円)、「ナポリタン」(980円)など。

 坂巻さんは「自家製のコンビーフは塩分や使う肉の部位など試行を重ね、1年ほどかけて開発した。コロナ禍の大変な時期も、コンビーフをテイクアウトしてくれたり演奏者が持ち帰ってくれたりしたおかげで店が続けられた、大事な看板メニュー。『おいしくてすぐなくなってしまう』とたくさん買ってくれた時はうれしかった」と振り返る。

 20周年を迎え、坂巻さんは「皆さんに支えられ、ここまでやってこられた。先代が亡くなり店を閉めようかと悩んだ時、お客さまが『手伝うよ』と励ましてくれた。コロナ禍でライブハウスから音楽が聞こえてこない時期もあったが、(再開して)ライブ後、涙を流して喜ぶお客さまがいた。音楽でおなかはいっぱいにならないが、気持ちは満たされる。『音楽の力』に気付かされた」と話す。「母親に連れられて来ていた子が大きくなってプロ(の演奏家)になっていたり、10代から来店していた子が結婚して親になったと聞いたりして感慨深い。世代を超えて愛される店にしたい」とも。

 「4月は『20周年ライブ』と称して、普段よく演奏する人やお世話になった人などを招いてライブを開く」と坂巻さん。「本当にいい音楽を次の時代を担う子どもたちにも知ってほしい。店では演奏を聴くだけでなく自由に参加できるセッションも行っている。中高生の吹奏楽部など、どのようにジャズを始めたらいいか分からない子も気軽に来てほしい」とも。

 営業時間は11時30分〜14時30分(ライブ開催時は19時30分〜23時)。月曜・木曜定休。