クラフト作家の器で酒を楽しむイベント「ほろ酔い工芸」が5月18日、松本市役所近くの三代澤酒店(松本市大手4)で行われる。月間イベント「工芸の五月2024」の一環。(松本経済新聞)

 県内で活動する5人の作家の器から1点を選んでもらい、ドリンク1杯とおつまみ盛り合わせと共に提供する。参加作家は、朝比奈克文さん、加藤あゐさん(以上陶器)、塩田裕未さん、関川葵さん、相馬佳織さん(以上ガラス)。同イベントに合わせて制作した器は、グラスやビアカップ、皿などがある。

 ドリンクはクラフトビールがテーマで、市内の製造会社「松本ブルワリー」とのコラボ商品「工芸の五月ビール」をはじめ、AJB(野沢温泉村)、KARUIZAWA Q(軽井沢町)、ムギクラブルーイング(下諏訪町)の個性豊かなクラフトビール、5種類ほどを用意。「おかわり券」(1杯=600円、2杯=1,000円)もあり、飲み比べもできる。おつまみは、市内の欧州総菜店「Kawazoe(カワゾイ)」が担当。シカ肉や地元の野菜を使ったメニューを予定する。

 同イベントは2011(平成23)年から開催。「器を使う楽しみを体感できる場をつくりたい」と、4年目からは選んで購入してもらった器で提供する形にして、毎年ワイン、日本酒、蒸留酒などドリンクのテーマを変えながら続けている。

 ウェブサイトでは、各作家の制作現場を訪ねて取材した記事を掲載。当日も作家が在店する時間を設け、手仕事の魅力の発信に努める。「工芸の五月」企画室担当者は「器の素材や形、合わせる食で、楽しみ方が広がる。地元にあるものの魅力を知ってもらう機会になれば」と話す。

 開催時間は13時〜18時。料金は前売り=4,500円、当日=5,000円。前売りはウェブサイトで販売する(今月15日13時まで)。問い合わせ先は同企画室(TEL 0263-34-6557)。