「甘夏収穫ウオーキング」が4月27日、宗像大島で開催された。(宗像経済新聞)

 ウオーキング前にストレッチを行う参加者

 「甘夏再生フェス 再びよみがえる身体と畑」と銘打ち、宗像市立大島学園(宗像市大島)の児童生徒が自分たちの暮らす大島を盛り上げようと企画・運営を手がけた同イベント。

 大島の耕作放棄地再生に取り組む一般社団法人「C O Pむなかた大島」(宗像市大島)ではイベント開催に当たり、「ウオーキングマスター」の伊藤寛之さんに協力を依頼。伊藤さんはこれまで、ゲストティーチャーとして同学園で児童生徒たちに正しい歩き方や姿勢の作り方、ウオーキングのアドバイスなどを行ってきた。

 「甘夏収穫ウオーキング」には福岡市や古賀市などから16人が参加。参加者たちは大島学園の児童生徒たちと一緒にストレッチなどを行い、宗像大社中津宮を参拝した後、甘夏畑を訪問。児童生徒たちは参加者に地元農家の紹介や甘夏の収穫方法を説明したほか、現地で試食の甘夏収穫をサポートした。

 甘夏畑を訪れた後、大島学園で児童生徒たちが「甘夏じぇりぃ」を販売した。同商品は、昨年度、社会福祉法人「さつき会」と児童生徒が、甘夏を使ったゼリーの商品開発に企画段階から一緒に取り組み完成したもの。

 甘夏農家の山口國一さんは地元を案内する児童生徒たちの様子を見て、「積極的で物おじしないところが素晴らしい。甘夏収穫にこれだけの島外の人が集まったことに驚いた」と話す。

 ウオーキングマスターの伊藤さんは「子どもたちの思いやアイデアを大事にしながら準備してきたイベントで、参加者の満足度も高かったのでは。島のことを思い、目を輝かせる子どもたちと関わることができてうれしい」と笑顔を見せていた。